フルーツゼリー
びわが好きだ。
スーパーで、びわや、びわのお菓子が売っているとつい買いたくなってしまう。特に、たらみさんのびわゼリーはちょっと高くてもコンビニで見つけるとだいたい買ってしまう。
手のひらに収まりよく、一口二口で食べれる大きさも良い。ベルベットのような手触りの皮の中に、控えめな橙色をしたジューシーな果肉が詰まっていて、齧り付く甘さにほんのり皮の渋みを感じられるところも、また良い。
子供の頃はよくびわの木に登って、たわわに実ったびわをモズと争いながら両腕いっぱいにもいで帰った記憶がある。
登ったついでに木の枝から落ちてしばらく動けなかったのに、友人たちに笑われたこともついでによく覚えている。
私は今マーケティング会社に勤めているが、
商品開発などのマーケティングの考え方の中に、
「経験価値」という考え方がある。
消費者が、「あのメーカーの商品をまた使いたい」
「あそこの会社のアレ、使ってみたい」といった心理に至るためには、
価格、品質、性能などの物理的な価値だけではなく、ユーザー本人の体験記憶に基づいた、「その商品を利用することでどんな経験ができるのか」という情緒的な価値も重要になってくる。
たとえばコーヒー店のスターバックスは自社広告を打つことはない。仮にナントカフラペチーノを近所の田中さんがやってる喫茶店で出したとしても"喫茶田中のフラペチーノ、飲みいこ!"とはならない。
「あのスターバックス」がナントカフラペチーノを提供することに意味があるのだ。
"スターバックスでコーヒーを飲んでいる私"、"スターバックスはMacユーザーの仕事場だ"、"スタバの店員は神対応だ"…
ほとんどの方が一度はスターバックスに行ったことがあるのではないかと思うが、さして安くもなければ、さして革新的な美味しさがある訳でもない。
だが確かに、スタバに行くと程よいダウンライトに照らされて、充電をしながら海外のエグゼクティブになって仕事している、ような、なんとも言えないイイ気分になれる。
上述したような「あのスターバックス」に行くことで、「憧れてるあの雰囲気の一部になれる」「よい気分で1日を始められる」という過去の実際の体験や、あるいは噂による確信に近い妄想が、「スタバでフラペチーノを飲もう」という心理にさせているのである。
これが戦略だと分かっていても、スタバには行っちゃうんだけどね。
何となく本日のコーヒーも美味しく感じるし☕️
ちょっと小難しい感じで書いてみましたが、兎にも角にも、思い出や過去の経験が今の購買行動まで、選択の基準を決めてるんですね。
自分が何を選ぶのか、未来、何を選びたいのか。
そのためにいま、どんな選択をするのか。
なりたい未来を実現するために、選択していきます( ・`ω・´)